綾紫の閑散日記
2010年11月1日〜11月11日

 
遷都祭終了後
2010年11月11日(木)
今日は晴。遷都祭終了後の動きがポツポツと出続けている。先ず(1)産経は奈良市長の10日の定例記者会見に於ける
  • 入場料を取らない手軽さが今の経済情勢を考えると大きな要因ではないか。
  • 大型テーマパークでは疲れてしまう層が来られたと思う。自然環境に恵まれた平城宮跡の懐(ふところ)の大きな会場で、最寄り駅から近いというロケーションも成功につながった理由だと思う。
と云う発言を掲載。平城遷都1300年行事に於ける平城宮跡事業が成功した事、即ち来場者が予想を110万人も上回った事を受けての発言である。来場者が363万人と云う結果は、半年間のイベントとしては必ずしも多くはないが、パビリオンの少なさからすれば確かに上出来である。同じ10日には奈良新聞政経懇話会もあり、(2)奈良新聞によれば奈良県知事が
  • 国の始まり、仏教の伝来、東アジアの国際交流など、奈良が魅力として持つ『歴史そのもの』を発信したことが成功につながった。
  • 多くの来場者が(古代の)貸衣装姿で散策を楽しみ、それが(天平時代の)景色を作り出す結果になった。
と発言している。テーマを絞った分かり易さがあった事も事実であるし、来場者への衣装貸し出しもいわばボランティアの出演者を掻き集めて増やした効果を産んでいる。また、
  • 「巡る奈良」事業を展開した県内社寺への参拝者や、飛鳥藤原みやび祭など地域イベントの参加人数、上期の宿泊者状況など数字を挙げて成功をアピール。
とあり、平城遷都1300年祭は全県レベルでも成功と見做されている様子だ。この「巡る奈良」は県下各地のイベントをまとめてそう称した事業群だが、その一環、社寺の特別開帳も(3)産経によれば
  • 県内の社寺が貴重な文化財を特別公開する「祈りの回廊〜奈良大和路 秘宝·秘仏特別開帳」が予想を超える人出を記録していることから、県などが来年以降も継続して開催する方向で検討していることが10日、分かった。
  • 特別開帳を実施した社寺には計約135万人(1〜6月)が訪れ、多くの社寺では参拝者数も例年の約2〜4倍といい、県観光振興課は「社寺側が参加の意向を示せば、旅行会社にアピールしやすいようテーマ設定や地域ごとの開催を考えたい」としている。
とあるので好評で、もう来年もやる方向で進んでいる模様だ。1300年祭を一過性のイベントにせず、観光客を着実に増やして行きたい狙いだ。しかしどうも手放しでは喜んでいられない。外国人客に関する話題ではあるが、(4)産経によれば
  • 訪問先は、東大寺や奈良公園、春日大社など奈良市内の観光地に集中し、法隆寺(斑鳩町)や長谷寺(桜井市)、吉野山周辺など県西·南部を訪れた観光客は少数だった。
となっており、市長や知事の成功発言の陰の面が覗いている。奈良県は元々ホテル·旅館の少ない県であり、団体ツアーに参加するのでもない限り、京都·大阪に宿を求めるとなると県西·南部が遠く感じられるのは止むを得ない。
 

(1)産経(sankei.jp.msn.com/region/kinki/nara/101111/nar1011110203004-n1.htm)


(2)奈良(www.nara-np.co.jp/20101111093209.html)


(3)産経(sankei.jp.msn.com/region/kinki/nara/101111/nar1011110202003-n1.htm)


(4)産経(sankei.jp.msn.com/region/kinki/nara/101110/nar1011100234003-n1.htm)
 
 
遷都祭終了後/幻の建築博
2010年11月9日(火)
今日は晴。遷都祭終了後の動向と幻の世界建築博、この2つの話題を取り上げる。

先ず前者から。毎日は、(1)平城遷都1300年記念事業協会が、ボランティアガイドの存続を検討していると報じている。ボランティアガイドの制度は以前からあったが、今回特に好評で、平城宮跡の観光の場としての振興に不可欠と判断したのだろう。期間中の来場者363万人の内、大極殿を訪れたのは198万7500人、平城京歴史館58万5100人、平城京なりきり体験館9万1060人、ボランティアガイドによる平城宮跡探訪ツアー(セルフガイドシステム貸し出しを含む)は6万8115人。この7万弱の数値が多いかどうかだが、1回当たりでは観光バス1台分の人数になるので、協会は存続すべき、と判断したのだろう。

この平城宮跡、元々広場の様な所であったから、遷都祭終了後も開放されているのみならず、施設の一部も未だ利用可能で、8日も観光バスが訪れた、とある。この点に詳しいのが奈良新聞で、(2)エントランス広場の駐車場やトイレ、休憩施設等は11月中迄利用可能で、12月から撤去工事開始。近鉄奈良線の朱雀門踏切は存置。大極殿と朱雀門、東院庭園、遺構展示館等復元した建物は、文化庁の管理の元で無料で入館可能。また、(3)遷都祭に合わせて整備した西大寺駅南口広場の土地区画整理事業も再開される。

次に後者、建築博。筆者が奈良市に引っ越したのは2000年であり、それ以前の動向は知らないが、かつて奈良市では世界建築博の開催が検討されており、不況の影響で1999年、中止となった事を(4)日経が報じている。この建築博、
  • 市が世界建築博覧会の計画を発表したのは89年。
  • 博覧会の計画·運営は市長が会長を務める博覧会協会が担当し,89年度に総合プロデューサーとして建築家の黒川紀章氏を迎え,98年度までの任期で企画立案や建築設計者選定を委託した。
  • 市は「2010年までに開催する予定だったが,景気回復の見通しは今のところなく,企業の協力が期待できない。市の財政も厳しい状態」(企画部企画第二課の北川健五参事)と中止の理由を説明する。
とあるので、88年に開催されたなら·シルクロード博と今回の平城遷都1300年祭の両方を意識し、その間を埋めるイベントを開催する狙いがあった事は確実だ。
 

(1)毎日(mainichi.jp/area/nara/news/20101109ddlk29040568000c.html)


(2)奈良(www.nara-np.co.jp/20101105103358.html)


(3)奈良(www.nara-np.co.jp/20101109104430.html)


(4)日経(www.nikkeibp.co.jp/archives/053/53277.html)
 
 
遷都祭終了
2010年11月8日(月)
今日も昨日に似て曇。遷都祭最終日の続報が入っている。奈良新聞は地元紙らしく他紙に比べ詳細志向であり、(1)7日午前には太鼓台が集まった事に触れている。1250年祭では三条通を練り歩いたとか。ともかくこうした太鼓台は見て回ろうとすると何年もかかるから(通常、担ぎ出されるのは体育の日前後のみ)、集結型のイベントは見逃さない様にしたい。(2)最終日の様子全般に触れた記事も、この太鼓台を取り上げている他、平城遷都1300年祭はこれで終わりではなく、12/5には鴻ノ池陸上競技場を発着点とするマラソン大会がある事を述べている。一方、(3)読売は観客や舞台で踊った小学生の感想を載せている。(4)朝日は今後の行事として"祈りの回廊〜奈良大和路 秘宝・秘仏特別開帳〜"がまだまだ続く事に触れている。

ここまでは最終日の様子。最後に取り上げる(5)毎日は閉幕後の平城遷都1300年記念事業協会の林洋事務局長の声「予想した来場者数250万人を110万人上回り、盛況のうちに終了した」や、今後の事業報告に関して触れている。
 

(1)奈良(www.nara-np.co.jp/20101108120304.html)


(2)奈良(www.nara-np.co.jp/20101108113748.html)


(3)読売(www.yomiuri.co.jp/e-japan/nara/news/20101108-OYT8T00089.htm)


(4)朝日(www.asahi.com/kansai/travel/news/OSK201011080005.html)


(5)毎日(mainichi.jp/area/nara/news/20101108ddlk29040361000c.html)
 
 
遷都祭終了
2010年11月7日(日)
今日は曇。平城遷都1300年祭の主会場で約半年、開催されていた遷都祭が7日、終了。(1)から(7)の各紙が報じている。出ている話を総合すると、
  • 開催期間は4/27から198日間。
  • その間の来場者は363万人。
  • 「平城京カーニバル」が開催され、大極殿前の特設ステージでは、公式マスコットキャラクターのせんとくんが市内の小学生ら約2870人とダンス。
  • テーマソング「新しい夢」を観客らも交えて大合唱した。
  • 公式ソング「優秋」を宝塚歌劇団出身の安蘭けいさんらが歌い上げた。
  • 平城宮跡は国営公園として整備される。
  • 8日以降も大極殿は引き続き無料で見学できる他、県内各地の社寺の秘宝·秘仏公開など祭関連イベントも年内いっぱい続く。
  • 遣唐使船などを展示する平城京歴史館は一時休館し、来春をめどに県立施設として再び開館する。
  • 1日当たり8回のガイドツアーが好評。ガイドはボランティアが2人1組で1日2回ツアーをこなし、平城宮跡を歴史解説して案内した。
となる。筆者も見物していたので補足すると、平城京カーニバルは午後から。午前中は近隣の布団太鼓や子供御輿(秋篠·尼辻··押熊·柏木·西大寺·菅原·大将軍·中山·疋田·平松·宝来·山陵)が登場した。また「新しい夢」を歌ったのはPixy Chicksである。
 

(1)毎日(mainichi.jp/select/today/news/20101108k0000m040080000c.html)


(2)読売(www.yomiuri.co.jp/national/news/20101107-OYT1T00555.htm?from=navr)


(3)時事(www.jiji.com/jc/p?id=20101107191125-0080662)


(4)時事(www.jiji.com/jc/zc?k=201011/2010110700143&rel=j&g=soc)


(5)産経(sankei.jp.msn.com/culture/academic/101107/acd1011071912006-n1.htm)


(6)産経(sankei.jp.msn.com/culture/academic/101107/acd1011071747005-n1.htm)


(7)47ニュース(www.47news.jp/CN/201011/CN2010110701000401.html)
 
 
好評な平城遷都1300年祭
2010年11月2日(火)
今日は晴。この日記だが、取り敢えずi.cool.ne.jp/murasakifox/に置く事とした。さて、平城遷都1300年祭は平城宮跡会場で250万人、全県レベルで1200〜1300万人の来場者を目標とするイベントである。前者に関しては目標をクリアした事に触れたが、後者の立ち上がりも好調で、上半期に於いて930万人に達した、と(1)観光経済新聞にはある。わざわざ報じているのだから、好評だったのだろう。
  • 主会場の平城宮跡会場(4月24日開幕)には当初予想の約2.3倍となる147万人が足を運んだ。
とあるので、繰り返しになるがメイン会場である平城宮跡会場も予想以上の客を集めている。それだけではなく、
  • 県内各地の関連イベントには当初予想の約1.5倍、延べ780万人が訪れた。[中略]大半の社寺で前年と比べ2〜4倍の客足があった。
  • 旅館·ホテルの宿泊客も増加。抽出調査によると、4〜6月の宿泊客数は、奈良市内(8軒)で前年同期比56%増の約16万2千人、橿原市など中和地区(7軒)が同45%増の約4万8千人、吉野郡など南和地区(7軒)は同2%増の約1万8千人となった。
となっていて、県内各地で例年を上回る客が来たので、平城遷都1300年祭が全県を通じた活性化対策になったことは確かだ。
 

(1)観光経済新聞(www.kankokeizai.com/backnumber/10/08_21/chiiki_kanko.html)
サーチメディア(news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0820&f=business_0820_229.shtml)にも同じ記事
 
 
いろんな話題
2010年11月1日(月)
今日は曇。雑多な話題を挙げよう。探探館(インフォシークの無料webに置いていたこの日記の別名)が10/31を以って消失。(1)にその様子を挙げるが、どうやら8/25からアナウンスがあった模様。ずっと気付かなかった。ブログブームで単なるwebサーバーはもう下火なのだろうか。Cool Online(i.cool.ne.jp/murasakifox/)かGeocities(www.geocities.jp/murasakifox/)もあるから何とかはなるが、引越しはやはり大変である。

次は(2)京都新聞。けいはんなプラザの日時計のレーザー光線照射を復活させるべく、10/26に会合があった事を報じている。既に2度、テストがあった模様。筆者は長年、けいはんな地区に通勤していた。「14年ぶり」という表現から1996年迄は照射されていた様であり、筆者がいた頃とも重なっているが、全く知らなかった。けいはんな地区は研究機関を集積させた関西の筑波であるが、専門分野の点からはどうも縁遠く、よって本件に限らず知らない事が多い。

それから私のしごと館。(2)京都新聞と(3)朝日新聞が2度目の入札に触れている。10/25にも取り上げたが、最低落札価格をどうするか、厚労省育成支援課は明らかに出来ないとしている事、人形110体が売れ残っている事が追加情報だ。

最後は平城遷都1300年祭関連の話題を幾つか奈良新聞から。(5)11/7には平城遷都1300年祭の中心的なイベントである遷都祭がフィナーレを迎えるが、有終の美を飾るファイナルイベント「平城京カーニバル」の概要が明らかになった模様。要点をまとめると、
  • 10:00から平城宮跡周辺の秋篠、尼辻、押熊、柏木、西大寺、菅原、大将軍、中山、疋田、平松、宝来、山陵の12地区の太鼓台が大極殿院前で練り歩く。
  • 10:00からまほろばステージ·朱雀門前の2カ所で49団体がダンスパフォーマンス、その後3つのコースをパレード。
  • 13:30から交流広場でせんとくんをはじめ、「蓮花ちゃん」(葛城市)等ゆるキャラ約20体が大集合。
  • 15:00からのファイナルステージ第1部では、イベント出演者が大集合。その後の第2部ではフィナーレソングと共にダンスパフォーマンス。
となる。なかなかにぎやかだ。ところでこの遷都祭、集客行事としては大成功の模様だ。(6)それは
  • 平城宮跡会場の来場者が21日、開幕日(4月24日)から181日目で300万人を超えた。9月28日に主催者側が当初想定していた250万人も達成した。
とあるからである。今時珍しい明るい話題だが、やはりせんとくんに注目が集まった効果が大きかったのではなかろうか。(7)全国都市緑化ならフェアの入場者数も27万人を突破したとあるので、平城遷都1300年祭は全県レベルでも好評だったと云えよう。
 

(1)探探館の今の様子(mfox.hp.infoseek.co.jp)


(2)京都新聞(www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20101027000041)


(3)京都新聞(www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20101026000057)


(4)朝日新聞(mytown.asahi.com/areanews/kyoto/OSK201010250228.html)


(5)奈良新聞(www.nara-np.co.jp/20101030113111.html)


(6)奈良新聞(www.nara-np.co.jp/20101022101621.html)


(7)奈良新聞(www.nara-np.co.jp/20101031133728.html)