綾紫の閑散日記
2010年11月12日〜11月29日

 
ポスト平城遷都1300年祭に向けて/好評だった社寺の秘宝公開
2010年11月29日(月)
今日は晴。平城遷都1300年祭に関し、大別して2つの話題を取り上げる。前半は1300年祭後を見据えた団体·企業·の話6県、県の話2件。(1)読売は地域の商店街を盛り上げるまんとくんポストカードに触れている。
  • まんじゅうを食べたり、ヨガのポーズを決めたり、参加店の特徴をとらえたオリジナルのまんとくんが描かれている。
とあるので、個別の店毎に作成している模様。
  • ならまち通信社の松永代表は「今後県内全域に広げ、お店のマップを作るなど、地域活性化に貢献していきたい」と意気込む。
とあるが、今の所まんとくんは奈良市旧市街地限定キャラ。全県的な知名度向上が図れるかどうか、まだまだ難しそうだ。団体·企業の話題を続ける。(2)毎日は、奈良の将来ビジョンをつくるフォーラムが20日に開催され、奈良の観光や産業の活性化策が発表された事を報じている。
  • 木造建築技術、美術品·文書修復技術コースなどを設けた「工芸大学院大学」の開設▽外国人客などに関係機関の観光情報を提供する「観光交流支援機構」の創設▽関西圏の消費者の評価などを取り込み、産官学で連携して新商品を開発する組織づくり▽南都八大寺セミナーの常時開催--など。
とあるが、これまたすぐには難しいだろう。(3)同じく毎日によれば、その翌日には、近鉄奈良駅北側にひろがる「きたまち」活性化を目指すイベント「きたまち大発見」が開催されている。
  • 主催した「鍋屋連絡所の保存·活用と"奈良きたまち"のまちづくりを考える会」は、今後も情報提供を呼びかけ、リストにまとめて観光客などに発信する方針。
とあるが、きたまち一帯は中心街の喧騒を避けて東大寺へ向かう穴場の様な場所と云うのが筆者の印象であり、観光に値する資源が眠っていたのだろうか。またまた(4)毎日だが、(株)柿の葉ずしが遷都祭に因んで販売した"鹿せんべいアイス"や"寧楽愛す"が好評だった模様。躍進のきっかけは大阪万博だった模様だからもう老舗だ。それから奈良新聞はNPO法人「奈良元気もんプロジェクト」が運営する「奈良まちおこし結び会」の動きとして(5)「元気フォーラム2010」を20日、明日香村飛鳥の県立万葉文化館で開催し、そこでは「バサラ祭り」等の関係者が地域づくりと観光をテーマに活発に議論した事、(6)敢えて有名所は外した穴場情報「奈良地域おこしネットワーク『結び会(え)』〜もうひとつの奈良観光」を出版した事を報じている。さて県の動きだが、(7)奈良新聞によれば奈良公園の整備の検討を始める模様。近代建築物の保全と合わせた吉城園(よしきえん)の周辺整備や周遊バス運行から始める模様。その一方、(8)朝日によれば明日香や橿原を巡ってもらうキャンペーン「大和浪漫回廊〜万葉集·古墳を巡る〜」も実施、来年3月27日迄。

それでは後半、社寺の話題に移る。(9)毎日と(10)朝日は社寺の特別開帳を取り上げている。平城遷都1300年祭に於いては平城宮跡会場のみが盛り上がった様に云われ続けて来たが、実際には特別公開を行うとその盛り上がりは全県的にも広がっている模様である。内容を解説する余裕はないので触れられている社寺の固有名詞を挙げると
  • 大安寺
  • 長岳寺
  • 興福寺
  • 元興寺
  • 春日大社
  • 新薬師寺
  • 薬師寺
  • 不退寺
  • 法華寺
  • 室生寺
  • 安部文殊院
  • 壺坂寺
  • 法隆寺
  • 金峯山寺
  • 当麻寺中之坊
  • 岩船寺
  • 南明寺
  • れんじょう(れん=王へんに連、じょう=王へんに成)寺
となる。さてこの中の薬師寺だが、吉祥天に関する多くの宝物を(11)毎日によれば12月12日迄展示、また(12)国宝である東塔の修理工事開始が延期。最後も(13)毎日だが、「春日若宮おん祭」への理解を深めてもらおうと、春日大社が12月5日午後0時半から、特別講座「おん祭への招待〜御幣〜」を開く事を報じている。社寺、社寺とは云いながら圧倒的に「寺」の話題が多いが、たまには「社」の話題も出る。
 

(1)読売(www.yomiuri.co.jp/e-japan/nara/news/20101122-OYT8T00006.htm)


(2)毎日(mainichi.jp/area/nara/news/20101121ddlk29040271000c.html)


(3)毎日(mainichi.jp/area/nara/news/20101122ddlk29040256000c.html)


(4)毎日(mainichi.jp/area/nara/news/20101126ddlk29020531000c.html)


(5)奈良(www.nara-np.co.jp/20101121105500.html)


(6)奈良(www.nara-np.co.jp/20101120102053.html)


(7)奈良(www.nara-np.co.jp/20101126103320.html)


(8)朝日(mytown.asahi.com/areanews/nara/OSK201011240058.html)


(9)毎日(www.mbs.jp/news/kansaiflash_GE101128173400410147.shtml)


(10)朝日(www.asahi.com/travel/news/OSK201011220221.html)


(11)毎日(mainichi.jp/area/nara/news/20101123ddlk29040656000c.html)


(12)毎日(mainichi.jp/photo/archive/news/2010/10/18/20101018k0000e040065000c.html)


(13)毎日(mainichi.jp/area/nara/news/20101123ddlk29040661000c.html)
 
 
せいか祭り
2010年11月23日(火)
今日は晴で風が強かった。下に挙げた京都新聞は京都府精華町で21日に開催された「せいか祭り」に触れている。場所はけいはんな記念講演。3万4000人が来たとあるので、盛況だった模様。奈良市内からも近く、実は筆者も行ったのだったが、今流行のせんとくんは来なかった。繰り返しになるが、精華町は奈良市に隣接しており、直線距離では近い。だが、さすがに自治体をまたがると、1300年祭の一環として盛り上げようと云う気分にはならない様子だ。
 

京都(www.kyoto-np.co.jp/yamashiro/article/20101122000039)
 
 
四日市久留倍遺跡まつり
2010年11月14日(日)
今日は晴。平城遷都1300年祭は奈良県限定のイベントではなく、周囲ともタイアップしている様子だ。三重県四日市市には「久留倍官衙遺跡」があるが、(1)毎日や(2)読売によれば13日にはウォーキングをはじめとするイベントが開催された模様。せんとくんがウォーキングの中間地点である久留倍官衙遺跡に登場した、とある。
 

(1)毎日(mainichi.jp/area/mie/news/20101114ddlk24040067000c.html)


(2)読売(www.yomiuri.co.jp/e-japan/mie/news/20101113-OYT8T00765.htm)
 
 
ここでも遷都祭
2010年11月13日(土)
今日は晴。下に引用した京都新聞は、長岡京遷都祭が11日にあった事を報じている。理由は、桓武天皇が平城京から長岡の地に都を移したのが784年11月11日だったとされる為。せんとくんが登場しても不思議ではないが、
  • 乙訓各地から集まった7人の神職がお祓(はら)いや供物の献上を行った後、向日神社の六人部是継宮司が代表で祝詞を読み上げた。続いておとくに雅楽会が神楽を奉納し、演奏に合わせて巫女(みこ)2人が厳かに舞を舞った。
とあるので地元では伝統行事の1つとして位置付けており、観光振興の発想が余りない為だろうか。
 

京都(www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20101112000041)
 
 
遷都祭終了後/私のしごと館
2010年11月12日(金)
今日は晴。遷都祭終了後の動きに加え、久し振りに私のしごと館も取り上げる。

平城宮跡は特別史跡に指定されてはいるが、その中を近鉄線が走っている。どうやらこれが国営公園化に際し問題となるらしく、(1)毎日は奈良県がアンケートを始める事を報じている。だが、
  • 地下移設の場合、木簡への悪影響が懸念され、高架移設だと景観を阻害するため、現在までに具体的な案をまとめられていない。
と云うにっちもさっちも行かないのが現実。また(2)毎日を引用するが、仲川げん市長も
  • 近鉄西大寺駅周辺の開かずの踏切の問題が重要。電車の車窓から朱雀門や大極殿を見るのも捨てたものではなく、マイナスの視点だけでもない。
と発言している。正式に決めるとなると西大寺駅付近のまちづくりや、西大寺〜菖蒲池間で交差するであろう大和中央道との関係も考慮せねばならず、厄介だ。

次に駐車場等の存続。(3)毎日によれば、荒井正吾知事は朱雀門付近の駐車場やトイレを来年以降も利用出来るよう、国と協議する方針。現在、11月一杯迄利用可能となっているが、これを続けたいのだろうか。(4)奈良新聞はもう少し詳しいので引用すると、現在の方針は、
  • 平城宮跡会場は、国の特別史跡である平城宮跡(約130ヘクタール)に約4万5000立方メートルの盛り土を行い、駐車場や広場、休憩施設やトイレなどを整備。会場閉幕後は、これら仮設の施設は撤去することになっている。
であり、撤去。而るに知事の考えは
  • バスターミナルや駐車場、その周辺のトイレ、休憩施設を存続させるよう、文化庁などと協議を進める考えを示した。
で存続であるから、撤去工事が予定されている12月迄には決断しなければならない。どっちに転ぶにせよ、急げ。また、
  • 平城宮跡の朱雀門の西に接する積水化学工業奈良工場の北側敷地部分(面積約4.3ヘクタール)の移転問題に関して「平成23年度中に合意を取り付けたい」と述べ、移転が実現すれば、ほぼ特別史跡などの指定地から外れる同場所にバスターミナルなどが整備できるとの考えも示した。
ともあるので、長期的には上述の積水化学跡地を駐車場その他として利用する意向だろう。

そして巷間の動き。(5)読売は曽爾村の住民団体「漆ぬるべ会」が「漆部郷(ぬりべのさと)」を復活させようとしている様子を取り上げている。一応、1300年祭の一環ではあるが、実際には2003年に設立、2005年から漆の栽培を開始。曽爾村は漆器発祥の地であったらしい。一方、(6)朝日はデジタル夢工房が戦前に発刊された観光絵図「奈良名勝漫遊三日の旅」を復刻したと報じている。
  • 「きれいな形で見たい」と、パソコンに取り込んで画像修正を開始。画像を3倍ほどに引き伸ばし、黄ばみや染みを丁寧に取った。
とあるので面倒な作業だった様子が窺われるが、まさにデジタル時代ならではの文化の振興である。気になるのは
  • 友人に見せると好評で、京都市の発行者や発行所とは連絡が取れなかったため、2000部限定で自費出版した。
となっている箇所。2000とは云わず、もっと頑張れないだろうか。

最後は一転して私のしごと館。私のしごと館(土地·建物)は現在、2度目の入札を受け付けているが、(7)京都新聞は山田啓二京都府知事が
  • 「単に(期間を)延ばしただけ。あまりに無策だ」と所有者の雇用·能力開発機構や所管の厚生労働省を批判した。
と述べている。続けて引用しよう。
  • 府は9月、学研都市を健康、医療、農業の産業拠点の「総合特区」に指定し、しごと館を研究施設として活用するよう国に提案しているが、府の意見を聞いたり、条件変更せずに2度目の入札が始まった。
  • 山田知事はこうした点に疑問を示しながら、「今度入札がなかったら1年もたなざらしになり、内部も傷む。誰が責任を取るのかはっきりすべきだ」と強い調子で批判した。
さてどうだろう。総合特区の申請は関西の各自治体が一丸となって、且つ個別にも行っているが、採択は先の話。しかも特区の基本は優遇措置であり、研究や産業を振興する中身の話とは別である。もう少し云うと、運良くけいはんな地区が特区に認定され、且つ、研究·産業を推進する具体的な何らかの施策も始まり、その中で私のしごと館で何かをやりたい企業やプロジェクトチームが現れたならば、やっと活用出来た事になる。従って特区制度が私のしごと館活用に結び付くには踏まないといけないステップは多いのだが。それにしてもしく業を紹介する人形は売れ残った様子だが、こんな事も滅多に報じられなくなった。
 

(1)毎日(mainichi.jp/area/nara/news/20101110ddlk29040593000c.html)


(2)毎日(mainichi.jp/area/nara/news/20101111ddlk29040499000c.html)


(3)毎日(mainichi.jp/area/nara/news/20101111ddlk29040496000c.html)


(4)奈良(www.nara-np.co.jp/20101111093439.html)


(5)読売(www.yomiuri.co.jp/e-japan/nara/news/20101111-OYT8T00041.htm)


(6)朝日(mytown.asahi.com/areanews/nara/OSK201011100140.html)


(7)京都(www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20101111000198)