今日は晴。JR東海がリニア新幹線の中間駅も自前で建設すると云い始めた事から、「奈良市付近」の駅の場所も俄然、具体性を帯びて来た。先ず京都新聞
[1]によれば、京都府は有識者会議を開き、
- 京都駅を経由するルート
- 長池駅を経由する直線ルート
- 奈良駅を経由するルート
の内、建設費の嵩む京都駅ルートを求める方針を決め、これから提言を纏める様子であるが、何とも無謀。国が「奈良市付近」と定めた建設計画を今頃になってひっくり返そうとしても、もう遅いのではなかろうか。その上、京都府から、府の勢力の及ばない政令指定都市としての京都市にある駅を推す案が出たとは、裏がありそうである。
JR東海は「奈良市付近」の駅の候補地に関し、「奈良県内とは限らない」(7/11紹介)「奈良、生駒、大和郡山、天理の各市と周辺市町を含む範囲」(7/13紹介)と云った具合の発言をしており、現段階では絞り込んでいない様子である。従って京都府にとっては、南端のけいはんな学研都市から長池駅付近迄の何処かを経由するルートは、提案すれば通るかもしれないおいしいルートである。逆に、京都駅ルートは建設費の点のみならず、既存の東海道新幹線との競合の点でも、企業としてのJR東海にとって呑めないルートと云う意味では、寧ろ危険な自爆案ではなかろうか。となれば可能性はただ1つ、「奈良県内とは限らない」はただの惚けた発言で、京都府はどう足掻いても府内に駅が来ないであろう事を密かに知っていて、敢えて京都市に近い勢力をなだめる為に、実現性のない方針を掲げたのではないか。
ところで「奈良、生駒、大和郡山、天理の各市と周辺市町を含む範囲」も随分広い範囲だが、早速大和郡山市議会
[2]が中間駅誘致の議決を12/21に行っている。JR大和路線と近鉄橿原線の交点付近がその候補。早々と手の内を曝した格好だが、平城京を南に迂回し、且つ、唐古·鍵遺跡、纒向遺跡や藤原京にも近寄り過ぎないとすれば、大和郡山市内が有望な候補地である事は確かだ。12/1の奈良県知事の定例記者会見
[3]でも記者が「森精機の近くを通ることもあるかもしれません」という主語不明の発言を引用して知事に迫っているが、これも中間駅を大和郡山市内に求める意見が巷間にもある事を示唆している。
ついでながらこの記者、奈良市長が奈良市の北寄り(京都寄り)、京阪奈付近を想定している事にも触れている。この意見は5/29にも紹介したが、奈良市内に駅を求めるとそうなるのである。平城京の南端は既に大和郡山市に達している。平城京を北に避けるとなると更に佐紀·佐保古墳群よりも北を走る事となり、候補地はけいはんな学研都市の一角に位置付けられている平城相楽ニュータウン付近に限られる。高の原か平城山付近と云う予想が散見されるのもこのためである。
いよいよ面白くなって来た。

[1]京都新聞(www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20111221000126)

[2]大和郡山市議会決議(www.city.yamatokoriyama.nara.jp/govt/assets/pdf/2304t_ketsugi01.pdf)

[3]奈良県知事定例記者会見(www.pref.nara.jp/dd_aspx_menuid-25664.htm)