今日は晴。生駒市がリニア新幹線の駅を学研都市高山第2工区へ誘致しようとしているが、奈良県の荒井正吾知事は県議会でこれに反対する意見を述べている。朝日
[1]·産経
[2]によれば、知事の発言は
- 「位置はいつ決めるのか」との一般質問に対し、荒井知事は、生駒市が誘致を表明した学研高山第2工区の整備と新駅設置は別の問題だと指摘。国会議員が誘致したことから、「田んぼの中の政治駅」とも呼ばれる東海道新幹線の岐阜羽島駅の例を引用。「有力政治家が位置を決めたが、発展しない駅として逆の名誉を残した。(奈良市付近の駅は)政治的配慮をなくし、県民、交通の神様に聞いて決めるのが本当によいかと思う」と述べた。
- 中間駅の候補地をめぐっては、大和郡山市の上田清市長が西名阪自動車道や京奈和自動車道、JR関西線、近鉄橿原線などとの交通アクセスに恵まれているとして、同市内への誘致を要望している。こうした要望について、荒井知事は8日の県議会一般質問で「具体的な位置については決めていない」としながらも、「駅の立地に求められる要件については(上田)市長と同じ方向性だ」と答弁し、同調する姿勢をみせていた。
となっている。因みに朝日の「国会議員」とは大野伴睦。
上記の発言から、知事のリニア新駅に対する基準は明確、即ち何もない、その分作り易い場所よりも、既存の、或いは将来の交通網との接続性の良い場所を、である。以前、京奈和道のインターチェンジが建設されるであろう奈良市八条附近を否定しなかったのも、この為である。
但し、それ以上に知事の頭にあるのは、リニア新駅の便益を京都府に漏出させたくない、と云う発想ではなかろうか。高山第2工区は生駒市の北部であり、そこへリニア新駅を建設するとなると京都府南部を通過する。となるとその代償としてアクセス線である近鉄けいはんな線支線を祝園迄伸ばさざるを得ないが、これで便益を受けるのは精華·西木津地区と呼ばれる一帯であり、奈良県の観光にとってメリットは小さい。奈良市の仲川市長の主張である「学研都市」も、「学研都市且つ奈良市内」ならば候補地は高の原·平城山近辺となるが、もしJR東海がJR仲間のよしみから平城山をリニア新奈良とすべきと主張したとなると、元々近鉄王国である奈良県にとって、観光面のメリットが大きい場所ではなくなる。
となると大和郡山市が誘致を目論んでいる近鉄線·JR線が交差する場所は、奈良県にとって望ましい候補地の1つである事は確かだ。

[1]朝日(www.asahi.com/travel/news/OSK201203090157.html)

[2]産経(sankei.jp.msn.com/region/news/120310/nar12031002110002-n1.htm)