綾紫の閑散日記
2012年3月19日〜3月30日

 
リニア誘致合戦
2012年3月30日(金)
今日は晴。リニア誘致合戦だが、奈良市内の団体もやっと動き始めた。朝日[1]によれば、奈良商工会議所がリニア中間駅を奈良市付近に誘致する活動を進めるべく、る要望書を荒井正吾知事に提出したとの事。商工会議所は基本的に市町村レベルの団体だから、リニア奈良駅は是非、奈良市内に、と願っている筈だが、「奈良市附近」には奈良市外の隣接する地域も含まれる。大和郡山市や生駒市、或いは精華町、木津川市も許容範囲なのか、本音が掴めない。

一方、高山第2工区を推している生駒市は奈良県とコンタクトし「排除しない」との言質を取った模様。産経[2]によれば生駒市の山下市長·井上充生市議会議長が荒井知事と非公開で面会した、とある。荒井知事はこれまで、大和郡山市寄りと受け取れる発言を繰り返して来た様子だが、実はマスコミ特有の針小棒大病が出ただけで、実際にはそう云っていなかったのかもしれない。
 

[1]朝日(mytown.asahi.com/nara/news.php?k_id=30000001203280001)


[2]産経(sankei.jp.msn.com/region/news/120330/nar12033002010000-n1.htm)
 
 
出た
2012年3月27日(火)
今日は晴。遂に出る物が出た。今、奈良県からはリニア中間駅の候補地として生駒市、大和郡山市が名乗りを上げているが、前者の主張の1つは後者から遺跡が出土するリスク。朝日[1]によれば長野県飯田市座光寺の恒川遺跡群から米蔵が発掘された模様。リニア新幹線のルートと重なる。これが奈良県内であれば遺跡が出る確率は更に高い。
 

[1]朝日(www.asahi.com/travel/news/TKY201203200436.html)
 
 
リニア誘致合戦
2012年3月25日(日)
今日は晴後雨の不安定な天候。リニア誘致合戦に動きがあった。読売[1]によれば生駒市では議会が学研都市·高山第2工区への中間駅設置を求める決議を行うと共に、調査費(1000万円)も可決した模様。また、同趣旨の意見書を国と荒井知事に、要望書をJR東海などにそれぞれ提出する、ともある。大和郡山市に続く動きだ。

ところで脇に逸れるが、毎日[2]によれば、既に開発されていた高山第1工区には、昨年に引き続き企業が進出する、とある。謎は土地の広さ3.4ha。現在、残っている区画は3ha未満であり、複数の区画を合わせても3.4haに届かないか、或いは行き過ぎるかである。何れ判明する事ではあるが。

本筋に戻ろう。京都新聞[3]の報ずる所によると、滋賀県の嘉田由紀子知事と大阪市の橋下徹市長は関西広域連合の会合で、京都府と京都市が目指す京都駅ルートへの支持を表明した模様。嘉田知事の支持理由は奈良ルートに比べ短距離である事、万一の場合皇室機能を京都でバックアップ出来る事、滋賀県内にも中間駅設置の可能性がある事。橋下知事の理由はカーブが緩く関西空港への延伸が容易な事。

色んな意見が出つつあるが、意見を明確に出していない地域もある。その筆頭は奈良市。市長が「学研都市」と発言しているのみで、特に誘致に向けた具体的な動きは見えない。また京都府内にあって「奈良市附近」の条件を満たすのは精華町·木津川市である。嘉田知事は距離の短さを重視しているが、そうすると経由地は城陽市附近となる。とすると京都府南部の広い範囲も候補地だ。だが奈良市同様、そうした地域の各自治体から誘致の声は聞こえて来ない。特に精華町は生駒市案に乗った上で、駅を少し東に寄せろ、と云い出しても不思議ではないのだが。
 

[1]読売(www.yomiuri.co.jp/e-japan/nara/news/20120323-OYT8T01097.htm)


[2]毎日(mainichi.jp/area/nara/news/20120322ddlk29020585000c.html)


[3]京都新聞(www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20120325000116)
 
 
リニア誘致合戦
2012年3月21日(水)
今日は晴。まだまだ寒い。さて、生駒市はリニア新奈良駅誘致に向け具体的な動きを開始したが、NHK[1]によれば大和郡山市もプロジェクトチームを立ち上げた、とある。その表現は
  • 奈良県が大和郡山市を有力な建設候補地として検討していることを受け、市はプロジェクトチームを立ち上げて本格的な誘致を進める方針を明らかにしました。
となっていて、県の意向が先行していた事を示唆している。
  • 大和郡山市の上田清市長は21日の記者会見で、「紀伊半島の玄関口として、地域の活性化だけでなく地理的に大きな役割を果たすことができる」と述べ、期待感を示しました。
と云う発想は知事とそっくり。大和郡山市議会が誘致決議を行ったのは昨年12/21だったが、県の、表に出ない働き掛けがあったのかもしれない。
 

[1]NHK(www.nhk.or.jp/lnews/nara/2053717452.html)
 
 
リニア誘致トーンダウンか/カジノ
2012年3月19日(月)
今日は晴。それにしてもずっと寒い日々が続いている。第1の話題:ところで微妙ではあるが、リニア新奈良駅の場所について、荒井正吾知事(奈良県)·山下真知事(生駒市)の発言、微妙に変化している。先ず毎日[1]によれば、知事は14日の定例記者会見で
  • リニア中央新幹線の新駅の誘致場所について、「既存の鉄道や道路が近くにあり、利便性が高い」として大和郡山市周辺を検討していく考えを示した。一方で「客観的に(根拠を)示さないといけない。リサーチを続けたい」と述べ、決定事項ではないと強調した。
と発言した模様。利便性の高い大和郡山市附近を検討はするが、決定ではない、と釘を刺している。最近、神奈川県内のリニア中間駅として相模原駅が候補に挙がっているが、建設時期を考えると、今から手の内を明らかにしてしまえば、地価の暴騰を招く。自治体トップとしては曖昧な表現に終始せざるを得ない。この点だけは市長も同じで、15日付けのブログ[2]では高山地区第2工区の利点を強調しつつ、駅の設置場所を決めるのはJR東海だとも述べ、
  • JR東海の意向や技術的な課題を脇に置いて、私と知事の間で「こちらがよい」、「あちらがよい」等と議論しても、あまり意味がありません。
  • しかも、名古屋·大阪間の中間駅の設置場所を決める時期は、仮に開業が現時点で示されている2045年だとすれば、2027年開業の東京・名古屋間で中間駅の設置場所が決まったのが2011年ですから、それと同様に考えれば、2029年となります。名古屋·大阪間の開業が前倒しされるとしても、この3、4年の間に決まることはないでしょう。
  • リニアの中間駅をどこに設置するかは、奈良県にとって重大なことです。
  • そして、時間は沢山あります。ですから、今後、様々な調査を実施し、県民、政治家、経済界、マスコミ等が客観的な事実をもとに、大いに議論して決めれば良いのではないでしょうか。「万機公論に決すべし」です。
  • ゆめゆめ、「交通の神様」に勝手に決めさせてはいけません。
と結んでいる。やはり今から余り具体的に決め込んでしまうべきではない、との計算か。なお最後の「交通の神様」とは知事の発言にあった言葉で、知事は「万機公論に決すべし」に近い意味合いで用いたと思われるが、市長から見ると運輸官僚として永らく交通行政に携わって来た知事ご本人であるらしい。

第2の話題:関西にカジノを誘致する話、当時大阪府知事だった橋下徹市長が乗り気で、関西広域連合でも検討課題となったが、反対論も強く沙汰止みになっていた。しかし大阪日日新聞[3]によれば、関西経済同友会がカジノも含む統合型リゾートの提言書を大阪府·市に出した、とある。舞洲の土地80万m2にホテル、ショッピングセンター、劇場、美術館や関西の芸術をプレ体験し観光予約もできる「関西ミュージアム」、海外企業の誘致につなげる「関西産業館」も盛り込んだとか。但し「統合型リゾート」と云う言葉のイメージとは裏腹に
  • 情報発信力と消費力のある海外の経済人らを呼び込む構想。
  • カジノは、異なる事業者で2施設を想定。全体の約5%の面積でリゾート全体の収益の70%を確保し、「採算性の悪いMICE機能(企業の会議や国際会議や展示会)」など、リゾート全体の維持運営に充てる。
とあるので、純然たる観光よりも寧ろ、国際的な展示会、商談会、その他会合の実施を目指す施設群の様だ。そして客には面積比5%のカジノでついでに遊んで貰い、その金を以って全体の運営に充当する作戦。

筆者の素朴な感想だが、1つは、大阪市に80万m2もの、一括して利用可能な土地が残っていたと云う点。もう1つは、集客力はあくまでMICE機能の側にあり、カジノ単体にあるのではないから、国際会議を誘致する基本的な力がない限り、カジノでの収益も望めない。どうだろうか。
 

[1]毎日(mainichi.jp/area/nara/news/20120315ddlk29020584000c.html)


[2]生駒市長ブログ(www.city.ikoma.lg.jp/blog/2012/03/post-282.html)


[3]大阪日日新聞(www.nnn.co.jp/dainichi/news/120303/20120303037.html)