綾紫の閑散日記
2012年4月4日〜4月16日

 
シゾフレ·メランコ
2012年4月16日(月)
今日は晴れていたが、夜には雨。ここ数日、こんな天候が続いている。さて、和田秀樹のシゾフレ·メランコ論がどう変てこりんか、それは
  • シゾフレ·メランコを云い始めたKretschmerから逸脱している
  • シゾフレ·メランコそれぞれに内部矛盾がある
  • シゾフレ·メランコ間に共通性があり過ぎる
と云う3点。2番目と3番目は本質的に同じ事の表裏だから、2点と考えても良い。そこでともかくKretschmerの原義に近いシゾフレ人間の特徴は、
  • 非社交的、静か、控えめ、真面目(ユーモアを解さない)、変人[一般的]
  • 臆病、恥ずかしがり、敏感、感じやすい、神経質、興奮しやすい、自然や書物に親しむ[過敏性]
  • 従順、気立てよし、正直、落ち着き、鈍感、愚鈍[鈍感性]
またメランコ人間の特徴は
  • 社交的、善良、親切、温厚[一般的]
  • 明朗、ユーモアがある、活発、激しやすい[躁的]
  • 寡黙、平静、陰鬱、気が弱い[鬱的]
である。出典はwww.oak.dti.ne.jp/~xkana/psycho/clinical/clinical_07/だ。この日記の方針として、他所から引用した箇所は背景色を変えて示している。ところが和田秀樹の主張は

項目/タイプメランコ人間シゾフレ人間
心の世界の主役自分他者(周囲)
対人関係特定他者への献身不特定他者への同調
周囲の世界の認知論理的·現実的魔術的·被害的
アイデンティティ堅固なアイデンティティ自分がない
常識·価値観内在外在
時間軸過去へのこだわり周囲との同調
首尾一貫過去との不連続
局在(日本)1955年以前生まれに多い1965年以降生まれに多い


であり、上の記述とは大いに違っている。一番、簡単な解決法は、和田秀樹のシゾフレ·メランコ人間をKretschmerの主張とは切り離し、それぞれ、小此木啓吾の"同調的ひきこもり"に、また下田光造の"執着気質"やHubertus Tellenbachの"メランコリー親和型"につなげる道だが、今はともかく、疑問点の整理に注力しよう。
 
 
シゾフレ·メランコ
2012年4月13日(金)
今日は曇後雨。久し振りに心理学の話題として和田秀樹著"日本人には「2つの性格」しかない"[1]を取り上げよう。人間の性格をシゾフレ·メランコ、要するに分裂気質·躁鬱気質に2分する考え方だが、矛盾満載、抱腹絶倒、どうやったらこんな考え方に到達出来るのか、不思議だ。シゾフレ型は1965年産まれ以降に、メランコ型は1955年産まれ以降に多いとなっているが、googleで3位のブログ[2]には
  • 先日購入した勝間和代氏の「断る力」のなかで、自分のシゾフレ(他人への同調傾向が強い人。典型的な日本人で中年以降の世代に多い)、メランコ(逆に自分の考えかたを中心にする人。若い世代に多い)度を測るテストを紹介しています。
とあり逆転している。これが勝間和代、ブログの作者、何れの解釈か不明だが、"日本人には「2つの性格」しかない"を読み込んで行くと寧ろ自然に見える事も確かだ。和田秀樹のシゾフレ·メランコ論がどうゆうこりん、じゃなかった、変てこりんなのか、追々、触れて行こう。
 

[1]日本人には「2つの性格」しかない


[2]googleで3位のブログ(kon074-2.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-7b58.html)
 
 
けいはんな動向
2012年4月11日(水)
今日は雨。けいはんなの一角、高山第1工区に企業が進出する。プラスチック加工を行う幸信プラスチック(株)だ。伊丹市から移転するが、関連企業の一部の機能も集約。詳しくは生駒市の報道資料[1]を参照されたい。さて謎は土地の面積。3/25にも触れたが、3.4haとなっている。而るに生駒市の立地重点区域を紹介する資料[2]を見ると、幸信プラスチックが進出する区画(分譲中1)は2.9ha。0.5haの乖離がある。法面をカウントするか否かで面積の定義が変わって来るのか、或いは周辺の土地も購入したのか、どうだろう。
 

[1]報道資料(www.city.ikoma.lg.jp/topic/detail6300.htmlよりダウンロード可)


[2]立地重点区域(www.city.ikoma.lg.jp/kashitsu/03600/04/01.htmlよりダウンロード可)
 
 
リニア誘致合戦
2012年4月10日(火)
今日は晴。奈良新聞[1]によれば、奈良市の仲川げん市長はリニア奈良駅誘致合戦に参戦しない意向を示した模様。また場所に関し、「県外や海外からの来訪者が多く利用するJRとの結束や、市中心部へのアクセスが選定のポイント」と発言した様子である。

真意は何だろうか。

先ず、(A)「争わない構え」とあるから、ジタバタしなくとも駅が奈良市に来ると思っているか、或いは遺跡リスクの高い奈良市は無理だと諦めているか、何れかだ。次に(B)「県外や海外からの来訪者が多く利用するJRとの結束」と「市中心部へのアクセス」と云う言葉を重ね合わせると、JR線、近鉄線、両方との接続を重視する姿勢が窺える。JR奈良は中心部から離れているからだ。そして(C)「足の引っ張り合いをしていると京都に漁夫の利をさらわれる。県一丸となり、奈良をアピールすべき」と云う発言に「県」が含まれている事から、リニア奈良駅が奈良県外、即ち精華町·木津川市に来る事は望んでいないと推定出来る。

となると(B)からリニア奈良駅の候補地はJR·近鉄どちらも利用出来る場所、即ち大和郡山市の両線が交わる場所か、或いは祝園駅附近となる。(C)から後者は除外される。であれば仲川市長の(A)に於ける答えは奈良市外容認で、間接的ながら生駒市高山第2工区よりも大和郡山市を支持している事になる。
 

[1]奈良新聞(www.nara-np.co.jp/20120331130538.html)
 
 
首都機能バックアップ
2012年4月9日(月)
今日は晴だが、夕方から夜には雨。かつて盛んだった首都移転論、消えたかと思われたが、311震災を契機として、バックアップ論として蘇りつつある。候補地は各地にあるが、日経[1]によれば京都府等が
  • 京田辺市と木津川市、精華町にまたがる関西文化学術研究都市、京都市の中心部、桂イノベーションパーク、らくなん進都の計4地区を候補地として挙げ、立地条件を比較した。
との事である。学研都市と云えば生駒市がリニア奈良駅の候補地として挙げている高山第2工区もその一角で、山下真市長は、
  • さらには、首都圏で発生が懸念されている直下型地震に対応するため首都機能を補完する「副首都」の建設が大きな課題となっていますが、高山第2工区は約288haという広大な敷地であるため、政府機関を誘致できる土地が広く残されており、「副首都」の大いなる可能性を秘めています。
とブログ(www.city.ikoma.lg.jp/blog/2012/02/post-279.html)で利点を主張している。であれば京田辺市と木津川市、精華町に近隣の生駒市も加わり、学研都市にバックアップ機能を誘致する発想が有っても良さそうだが、そうなっていない。距離の壁より府県の壁が高いのか。
 

[1]日経(sumai.nikkei.co.jp/news/gyoukai/detail/MMSUn5001006042012/)
 
 
日記のテーマ
2012年4月5日(木)
今日は晴だが、夜には雨。昨日の続き。
  • 河野卓男
けいはんな学研都市は京大総長だった奥田東の構想に始まったとされるが、一部の資料(国際高等研究所史等)ではその頃京都経済同友会代表幹事だった河野卓男が中心人物として扱われている。河野卓男か奥田東か、謎に惹かれ、触れた。
 
 
日記のテーマ
2012年4月4日(水)
今日は晴だが、大雨だった昨日並に寒い。さて筆者の日記は元々、"祭の写真/心理学の日記"と称して来たが、ここ数年そうではなくなっている。今最も多い話題がリニア新幹線の奈良駅誘致。それ以外の話題として一時期取り上げていたのが裁判員制度。当然ながら個人として巻き込まれたくないと云う反対の立場からである。それ以外はけいはんな学研都市の動向とそこから派生した話題が多い。
  • 私のしごと館
けいはんな精華·西木津地区にあった職業体験博物館。2003年3月開館、2010年3月閉館。雇用保険で運営されていた事に使い道の逸脱ではないか、との疑問を抱き、反対の立場から取り上げた。
  • 近大附属高専
私のしごと館の有効活用策、国際総合戦略特区の指定を受け、環境問題等の研究施設とする案があるが、具体的には決まっていない。近大附属高専は熊野市にあって定員割れを起こしており、たまたま名張市にあった皇學館大学が撤退する事から、その跡地に移転。私のしごと館とは対照的な、順調に進んだ跡地活用話として取り上げた。また私のしごと館以上に苦戦している鎌倉市の野村総研跡地にも触れた。
  • 国立産業技術史博物館
けいはんなに"国立総合芸術センター"を誘致する構想があった。中心人物は梅棹忠夫。その内容は単なる美術館に留まらず、芸術研究と文化行政のプロの養成をも行う巨大施設。この構想、2004年頃の"関西文化学術研究都市の明日を考える懇談会"でもうその様な箱物時代ではない、となって消えた。さて梅棹忠夫のもう2つの構想は民族学と産業技術史の博物館。前者は実現。後者は大阪、神戸、けいはんなに設ける案の間を揺れながら、実現には至らぬままである。2009年3月、それまで集めて来た資料の廃棄と共に、事実上、消えた。
 
 
台風並みの低気圧
2012年4月3日(火)
今日は台風並みの低気圧が通過し、大荒れの天候。勤務地である大阪市内のJR線も軒並み運休·遅延となった他、近鉄奈良線も阪神車の故障で若干ながら遅れた。さて4月と云えば新年度だが、けいはんな地区を取りまとめる組織である公益財団法人関西文化学術都市推進機構のホームページが一新されている。大きな違いは従来の「暮らし」「研究/産業」の区分が廃止され、更に新産業創出交流センターのHPも事実上取り込んだ点。旧HP、終わった平城遷都1300年祭や2011年3月14日以降休業中のルイ·ルルー美術館が出ていて流石に古いかな、と思っていたが、こんな形で新装開店とは思っていなかった。問題があるとすれば2008年度以前の月報がなくなった点。旧HP、実は国立国会図書館のアーカイブページで、そこから辿れるのだが、残せるならば残すべきだ。
 

[1]旧HP(暮らし)(warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2391679/www.kri-p.jp/index.html)


[2]旧HP(研究/産業)(warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2391679/www.kri-p.jp/portal/index.html)


[3]新HP(www.kri-p.jp/)